ニューカレドニアから、こんばんは。
今日はなんだか初夏のようで、日中はポカポカしたくらいの天気でした。
車の中からでも、紫外線がビンビン届いているのがわかります。
もう9月ですからね。
今日は早くに仕事が終わった主人と、主人の実家の管轄である市役所で、足りなかった書類をもらってきました。
主人は養子です。
生まれて1歳半ごろに今の両親に引き取られたと言います。
でも今の両親はあまり実両親の話をせずで、きちんと知らないと言います。
知りたいといいます。
会いたいといいます。
私は、離婚して父親に引き取られて、その後父親が再婚したという家庭に育ったので、気持ちもわからないでもありません。
実母のことは父親から聞くことはありませんでした。
継母の手前、話せなかったのもわかります。
もちろん、少しですが、幼い私が実母と過ごした時間も、両親が喧嘩していたところも、実母がいなくなってから寂しかったことも覚えています。
当時5歳でしたから。
でも、実母に、特別会いたいと思わずに育ってきました。
継母や異母妹と生活で幸せだったからではありません。
実母に拒否されるのが怖くて、会いたくなかったのだと思います。
絶対に自分からは会いに行かなかったでしょう。
一度は捨てられた身ですからね。
心のどこかで恨んでいるのかもしれません。
結局、5歳の時に別れた実母が、24歳ごろに名乗り出てくれましたが。
距離感が掴めなかった記憶があります。
主人は違います。
実母に会って、お礼を言いたいといいます。
産んでくれたというお礼だそうです。
彼には実母と過ごした記憶がないからかもしれません。
だから怖くないのかもしれません。
自分の生い立ちについて、誰もが知りたいと思うでしょう。
でも、それと向かい合って、受け止めることができる年齢とは、いくつなのでしょう。
18歳頃でしょうか。
20歳でしょうか。
いや、いくつになっても傷つくのです。
主人のケースは、今の両親が言うタイミングを逃してしまったということでしょうね。
傷つくのを恐れて、失うのを恐れて。
真実を知ったことで、その後の子供の人生にどう関わってくるのか。
プラスになるのか、マイナスになるのか。
それは誰にもわかりません。
それでも、子供は真実を知る権利があるのだと思うのです。
いつか、主人は実母探しの旅に出たいそうです。