母親になるという覚悟って。

ニューカレドニアから、こんにちは。

 

今日は風もなく穏やかで。

空模様はよくわからない曖昧な感じでした。

 

 

 

 

数日前のニュースで、フレンチポリネシアタヒチの女性の初妊娠の年齢の低下について書かれていました。

 

少しづつ改善されてきているとはいえ、まだまだだそうです。

 

 

 

うちの主人の母親は、主人を16歳の時にタヒチで出産しました。

母親といえども16歳の子供。

体は大人になりつつも、諸々の責任などを考えたら難しいです。

 

 

主人の生まれたところは、タヒチでも特に何もない田舎です。

娯楽がほとんどない。

 

だからでしょうか。

思春期の子供の興味はそこに行ってしまうのです。

 

 

少しの興味から、大人への階段を登ったような気分が。

妊娠という現実で崩れ去ります。

 

父親に当たる人は経済的にまだ独り立ちもできてない同じ年の人。

責任に潰されそうになった彼は、、、現実から逃げだしたそうです。

 

 

16歳という年齢では無理だったということです。

 

 

 

彼女の母親は、子供を手放すように説得しました。

彼女の未来のために。

主人の祖母に当たる人です。

 

結局、主人は今の両親のところに養子として迎えられました。

 

 

 

彼は実の母親に数回しか会っていません。

それも、正体を隠したまま。

自分の素性に関して、知らないことばかりの主人。

 

 

聞くところによると、同じ島からの養子を迎えたパターンはある程度の数、いるそうです。

うちの主人だけではないみたい。

 

 

 

妊娠という事実をつきつけられて、現実に立ち向かわないといけないのは女性です。

体の変化に気持ちがついていけない現実。

 

もし堕胎をするとなれば、体力的なものだけではなく、精神的なダメージを受けるのは女性。

忘れられない傷となるでしょう。

 

妊娠中は自分の身を削って、赤ちゃんを育て。

出産は命懸けです。

 

低年齢ということで、リスクはさらに上がります。

先々の不安も大きくなるでしょう。

 

 

男性は、逃げようと思ったら逃げられる。

当事者のようで当事者じゃないのです。

 

 

 

 

無責任に、欲望のままに行為をするのであれば、犬や猫と同じです。

女性は欲求の吐口でも子供を作る道具でもないのです。

 

 

 

 

思春期の子供たちだけではありません。

大人になって結婚をしたとしても、先を見据えて、望まない妊娠をしないように避妊はするべきでしょう。

 

 

 

望まない妊娠・出産から育児放棄に繋がって。。

子供たちから笑顔を奪わないように。

存在を否定されることほど、辛いことはないのです。

 

 

養子の制度を否定するつもりはありません。

でも、そうなる前にするべきことはあったのではないかと思うのです。

母親にとって、お腹を痛めた子供と離れることは簡単ではないでしょう。

 

 

いっときの欲望や快楽に流されないで。

長期的な親としての責任と覚悟をしっかり考えて。

 

 

 

人は皆、周りを笑顔にさせるために生まれてくるのですから。