ニューカレドニアから、こんばんは。
今日は一日とても良い天気になりました。
穏やかで暖かくも感じるくらいの気温。
風はちょっと冷たいですけどね。
そして。
今は空に綺麗な満月が登っています。
月が綺麗ですね。とは、夏目漱石の意訳。
彼はお茶目な性格だったのでしょうね。
昨日、ニューカレドニアの離島、ロイヤリティ諸島にある、ウベア島の橋が完成して、記念式典が行われました。
2021年の5月末から。
2023年の1月には完成予定だった、このムリの橋。
ようやく完成です。
着工された時期に書いた記事は、これです。
ウベア島はロイヤリティ諸島の中で知名度がある島です。
「天国にいちばん近い島」という本と映画の舞台にもなったところ。
映画の最後のシーンはウベアのビーチです。
ニューカレドニアの本島とロイヤリティ諸島の位置関係はこんな感じ。
ウベア島はその中でも西に位置する島です。
国内線飛行機で約40分。
日帰りツアーもあります。
南にある、ウベア島の本島とムリの島を結ぶ橋が、ムリの橋。
ムリの橋からすぐのところには日本資本のホテル、パラディドウベアがあります。
もともとあったムリの橋は、35年前にかけられたもの。
海水も関係しているのでしょう。
かなり老朽化しているために、架け替えられることになったのです。
新しい橋は古い橋のすぐ横に設置されました。
車道だけではなく、歩行者用レーンや自転車用のレーンも。
ただの一車線の橋が、二車線になったのです。
この小さな島にも、地球温暖化の皺寄せが刻一刻と迫ってきています。
海岸線が侵食されているのです。
20年前に比べて、20mも内側に入り組んでいると言います。
そのために、このムリの橋の計画も工事も、慎重にする必要がありました。
これからの侵食が少なくなるように。
生態系を崩さないように。
流れを邪魔しないように。
未来の架け橋になるように。
予算が18億フランだったのに、実際は30億フランまで跳ね上がりました。
たった、180mの橋なのですが。
これで、将来の自然環境に優しい橋ができたのなら。
安いといえなくもないのでしょうか。