ニューカレドニアから、こんばんは。
今日もまた良い天気でした。
朝から、お世話になっている友人男性の80歳のお祝いに出かけてきました。
この男性は、義父の友人です。
主人のゴットファーザー。
後見人です。
主人も客観的にアドバイスをくれる彼のことをかなり信頼しています。
義父に言えないことも、相談したりしているようです。
そんなんでバタバタしたせいで、twitterでの朝の挨拶ができず(涙。
ここの通信事情は日本と違って、どこでもかしこでも。ではありません。
私は、家にいることが多いこともあって、スマホは、家のwifiからインターネットにつなげるだけにしています。
一歩外に出たら、インターネット難民です。
もちろん、電話代金に含まれたりするプランもあります。
外でも、その時だけインターネットにつなげることもできます。
80歳の旦那さんと68歳の奥さんのカップル。
コロナが落ち着いたら、日本に案内すると約束をしているのですが、、どうなるでしょう。
旦那さんはあまり調子が良くないように見受けられました。
やはり話題の中心は。
12月に控えた国民投票のことでした。
色々と枠組みが決まってきていて、政府から正式文書が発表になっています。
書類の国だけあって、何と104ページもあるのです。
独立したら、変わっていくことなどが書かれています。
回りくどい言い回しが好きなフランス人です。
こんな文書も本当に分かりにくいです。
でも、きちんと目を通しておかないといけないことです。
この先どうなるのか。もちろん皆関心があります。
去年の10月に2回目の投票が行われました。
本来なら、2022年になるはずでしたが。。。
大統領の意向により、2021年12月12日に決まったのです。
フランスのマクロン大統領の任期中に、独立を阻止して、次の選挙に弾みをつけたいものと思われます。
これは、この島の未来について。
選挙権は18歳以上。
私も息子も選挙権はありません。
イギリスがユーロから分離するかどうかの国民投票でも問題になりましたが。
大人が経験を元に下した判断が、この島の未来と、時代にマッチするかどうか。
子供たちの未来ですから、子供たちの意見が反映されるのが良いのではと思ってしまうのです。
経験がないと冷静な判断ができないと言われるでしょうが。
1998年にフランスと独立のために結ばれたヌメア協定には、段階的にニューカレドニアに権限を移し、最終的には、外交、国防、司法、通貨以外を譲渡するとあります。
ということは独立をしても、完全な独立ではないのかと考えていました。
自由連合と言う形です。
自由連合で結ばれている国家としては、ニュージーランドとクック諸島、ニウエ。
でも、いつの間にか、それが変わってきています。
今では完全な独立を目指していると言うのです。
独立した場合、ニューカレドニアは1つの国家として、全てに責任を持って、統治をしていくことになりますね。
フランスからの借入金で回していると言うのに、そこまでの底力があるのでしょうか。
不思議です。
この島にはフランス人が多く住みます。
住民の約30%です。
この人たちが皆フランス国籍を捨てて、ニューカレドニア国籍に変わることを望むのか。
望まないでしょう。
国籍を変えた場合は、フランスではしっかり外人さん扱いになるからです。
フランスだけではありません。
ユーロ圏で絶対的に力を持っていた、フランス人と言うブランドが使えなくなるのです。
逆に、フランスの国籍をとったニューカレドニアの住民は、外人さんになりますから、ビザが必要になるでしょう。
はたまた二重国籍についても可能性があると言っています。
一時的にと言うことでしょうね。
学校に関してもそうです。
今までは、フランス本国で勉強するのに、特に縛りはありませんでした。
独立後は受け入れ態勢が変わってくると言うことですね。
ニューカレドニアからきた子供たちを、フランスに住む子供たちと同等の扱いをすることができなくなると言うことです。
息子もフランスの大学に行きたいと言っていますが、、
それも難しい可能性があります。
警察や医者など、フランス本国からの派遣に頼っているものはどうなるでしょう。
この国独自に育てないといけないでしょう。
すぐできる問題でしょうか?
フランスの法律も適用されなくなります。
混乱が予想されるので、大きくは変更しないでしょうが。
今まで通りに行かなくなる。
潰していかないといけない問題が山積みです。
昨年の国民投票後の記事です。
子供たちの未来を預かっている大人たち。
まだ5ヶ月あります。
周りに惑わされることなく、しっかりと考えて結論を出すのが大人の責任でもあるのでしょう。
未来はそんな大人たちに委ねられているのですから。