ニューカレドニアからこんばんは。
今日は昨日と変わらない1日でした。
雨が降ったり止んだり。
急に強く降ったと思ったら、5分もしないうちに青空とか。
振り回されっぱなしです。
おかげで洗濯物が乾きません。
明日は晴れて欲しいものですね。
さて、昨日の独立可否を決める選挙で、独立は否決されました。
過半数多数が反対をしたからです。
さほど差はありませんでした。
案の定、昨夜も今朝も色々なところで暴動が起きました。
色々な動画も発信されました。
子供たちに暴動に参加するように言う親たち。
親はその横で笑いながら動画を撮っている。
未成年は罪に問われないから、何をしても大丈夫。と思っているのでしょう。
荷台付きの車の上に登ってカージャックして、ジャンプしたり。
大声で叫んでみたり。
道路に大きな石などを置いてみたり。
大音量で音楽を流してみたり。
クラクションはあちこちで。
叫びながら火をつけて。
カナキーの旗を振り上げて。
道路の閉鎖は今朝も続いていて。
良いのか悪いのか、今朝は渋滞もなくスムーズでしたね(笑。
ニューカレドニアはフランスの海外統治国の1つですが、他の海外統治国とは扱いが違います。
これはニッケルがあるから。
加えて、フランスの軍隊の基地があり、ヨーロッパの科学技術研究や宇宙開発の拠点にもなっているのです。
だからこそ、フランスはニューカレドニアを邪気にできないのです。
巨額の資金を出しているのもそのおかげ。
だからこそ、マクロン大統領は、ニューカレドニアがフランス領から外れたら、フランス国民の生活水準も上がるだろう。と言っていました。
フランス国民からの税金が賄っているところが多いからです。
同じような海外統治国である、ポリネシア(タヒチなど)は、ここまでの待遇は受けていません。
定年を超えて年金生活を送っている人たちがいるでしょう。
この人たちからしてみたら、死活問題です。
フランスの場合、優良企業は定年退職してからの退職金が半端じゃないです。
日本のように、一括で支払われるわけではなく、退職前とそんなに変わらない金額が毎月支払われます。
現役の人たちもです。
公務員は基本、フランスから給料をもらっています。
それが無くなったら?
独立した後のこの国で、そこまでの給料は払い続けることができないかもしれません。
パスポートもそう。
運転免許証もそう。
ユーロ圏で使えるものです。
子供たちは、学びのチャンスが狭くなってしまうかもしれない。
フランスの専門学校や大学への奨学金などもどうなるかわからないから。
やはり色々と不都合が生まれてくるわけです。
もちろん、独立を望む人たちもその辺はわかっています。
なので、この島の住民は、完全なる独立を望んでいるわけではないのです。
フランス政府も、ヌメア協定の時、最終的には、外交、国防、司法、通貨の製造発行以外のものを。と明言しています。
なので、独立と非独立の中間の立場。
自由連合ということです。
実際、独立を勝ち取った際に、どこまでフランスが認めてくれるのか。
都合が良すぎると一蹴されてしまうのか。
そうすれば、中国が資金の援助を申し出るでしょう。
すでにニッケル企業に出していますが。
海上にも入り込んで、漁業にも影響を与えるでしょう。
でも外交はフランスが、今のまま主導権をとります。
中国への牽制のためでしょう。
中国は、電車などのインフラにも力を発揮してくれるかもしれません。
きっと一気に物価が下がるでしょう。
1998に結んだヌメア協定の時代と今とじゃ世界情勢も変わっています。
時間がかかりすぎました。
今の時代に合う解決法はあるのでしょうか。
どちらもハッピーになる方向が見つかるでしょうか。
次の選挙は2年後。
2022年です。