イルデパンの諸事情。

ニューカレドニアから、こんばんは。

 

ニューカレドニアのいくつかの離島のうち。

イルデパンをご存知でしょうか。

 

イルデパン=松の島。

キャプテンクックがイルデパンを発見した時。

船から見える杉の木を見て、松が群生していると勘違いしたことから始まります。

 

 

イルデパンの海に浮かぶ小さな島。

 

 

このイルデパンで、住民による空港の閉鎖が始まって、10日が経とうとしています。

今は2週間の学校休暇。

その休暇の始まりの週末から住民による閉鎖が始まっているのです。

 

 

この住民のストライキ

今回の見直し要求は大きく3つです。

 

・航空券の価格。

・オンラインチェックイン。

・夕方のヌメアからイルデパンへ行く便の時間帯。

 

 

イルデパンはヌメアから飛行機で20分程度で行ける観光客にも有名な島です。

日本からのお客さまにも人気で、日帰りツアーが各社から催行されています。

 

もともと、イルデパンとヌメアを結ぶものは、この飛行機と船。

船は毎日あるわけでもありません。

安いですが、時間もかかります。

 

 

住民にとって、この毎日飛んでいる飛行機は重要なのです。

物資が運ばれてくるのも。

医者にかかるためにヌメアへ行くのも。だから。

 

 

なのに、住民割引もそう大きくない。。

しかも、年々金額が上がっています。

島の物価も安くはありません。

給料もヌメアより水準が低いです。

大きな負担になるわけです。

 

 

そして、オンラインチェックイン。

一般的になってきたとはいえ、まだまだイルデパンの住民でスマホを使っているのは一部です。

インターネットもきちんと整備されていないのに、住民にオンラインチェックインをさせるのは無理があるのです。

 

 

 

最後はヌメアからイルデパンへの最終便の時間。

ヌメアにきて用事を済ませてその日のうちにイルデパンに戻ろうとしても。

最終便が15時過ぎの場合、無理があるのです。

結局は1泊しないといけない。

 

他の島のフライトは18時とか19時とか。

イルデパンだけ妙に早いのは、、納得いかないのでしょうね。

 

 

 

結局、お互いに話し合いを続け、1日1便でも。という形に前進したにもかかわらず。

今日の午後には20日までのフライトキャンセルが発表されました。

 

 

 

残念ですが、解決するのにはもう少し時間がかかりそうです。