繋がっていたという証。

ニューカレドニアから、こんばんは。

 

まずまず良い天気になった今日の午後。

主人も休日出勤になったので、呑気に自分の部屋のキャビネットを少し片付けることに。

 

 

 

古い携帯とかもケーブルやら。

昔の日記や写真も。

 

懐かしいなと考えて手が止まったところに。

こんなものが隠れていました。

 

 

自分の、、臍の緒です。

 

 

うちの両親は、私が5歳の時に離婚しました。

父の暴力と母の浮気。

 

 

その時には珍しく親権は、専業主婦だった母ではなく、父に移りました。

3歳上の姉と一緒にです。

 

私が24歳の頃に名乗り出てくるまで、母の顔はいまいち覚えていませんでした。

父親からも忘れるように強く言われたから。

 

 

それは父の、、プライドからでしょうね。

再婚相手の手前もあったと思います。

 

 

再会しても、会えなかった20年近くの時間を埋めることはなかなか難しくて。

しばらくはギクシャクした関係でしたが。

私が息子を産んでから。です。

どうにか話ができるようになったのは。

 

 

 

 

そして。

息子が1歳半の時に、父親違いの弟と一緒に母はここに遊びに来てくれました。

その時に、もらったのです。

 

この臍の緒を。

 

 

 

私は、3010グラムで生まれました。

長い陣痛で難産だったと聞いています。

 

ようやく生まれた私の。

約10ヶ月もの間、繋がっていた証。

 

 

 

すでに、、ものは干からびていて。

ずいぶん前のものですからね。

 

なんだかミイラみたいです。

 

 

 

臍の緒は新生児側で切り取られた残りの部分ですが。

母親からすると、約50cmほどの胎児に栄養を届けるための管の先っぽです。

栄養を届けて。

胎児の排泄物を受け取って。

 

 

 

妊娠するということはとても神秘的なものですが、妊娠期間も同じく大変なものです。

母体にかかる長期的なダメージはとてつもないのです。

だって、人っ子ひとり作り上げるのですから。

 

 

妊娠は病気ではないといいます。

出産後の方が大変だともいいます。

 

 

それでも、妊娠中はいろいろと不安なのです。

精神的にも体力的にも。

実際に赤ちゃんの顔を見て抱くまで。

心が折れてしまいそうにもなるのです。

 

 

 

 

 

臍の緒は。

この世に生まれてきた証拠。

両親の愛情を受けてきた証拠。

 

 

私が生まれた時に、両親はどんな顔をしたのでしょうね。