ニューカレドニアから、こんばんは。
今日もなんだか不安定な天気でした。
朝起きた時は良い天気だったのに。
パラパラと天気雨が降ってきて。
いつの間にか怪しい雲もやってきて。
今日は風がなかったのに、おかしなものですね。
数日前に、国内線のストライキの話を記事にしました。
ニューカレドニアの本島から、飛行機でほど近い距離にある離島。
ロイヤリティ諸島と言われる東の島々は。
ウベア、リフー、マレという島々。
南東にはイルデパン。
どの島々も観光客にとても人気な島なのです。
それぞれの趣が違って。
昔ながらの生活を続けてて、伝統を重んじて。
のんびりとした時間が流れる。
透き通った海を見ているだけで、幸せな気分になれること、間違いありません。
その島々に飛行機でご案内するのは、エアカレドニーという航空会社。
離島だけでなく、距離のある北部の町にも就航しています。
全席自由席のプロペラ機。
前身は1954年から。
現在の形になったのは1968年。
今ではニューカレドニア国内、10箇所に6機でやりくりしています。
そしてそのストライキがまだまだ続いています。
国内線空港には、ストライキを告げる大きな横断幕が貼られています。
きっかけは、一人の女性パイロット。
まだ彼女はきちんとしたパイロットではありません。
研修時間とフライト時間が足りないからです。
そのため、試験には不合格。
試験に合格しなかったのは、自分がメラネシア人だからだ。
この不合格は人種差別だ。と言い出したのです。
組合に訴えて。
組合が会社側と交渉して。
会社側も歩み寄りで、タヒチにあるトレーニングセンターに行くように提案しました。
合格するようにサポートすると約束したのです。
それすらも彼女は拒否をしたのです。
組合側が求めるのは、即時パイロットとして彼女を無条件に復職させること。
ここでは組合の立場が強いです。
加えて、応援ストというのもあります。
組合員である以上、関係ない人のためにストライキに参加する必要があるのです。
組合に入るかどうかは、個人の自由ですが。
8月4日に始まったこのストライキ。
すでに10日目。
それでも解決していません。
そして、明日も。
全ての発着便がキャンセルになることが発表されました。
イルデパンの飛行機に乗るはずだった乗客は、船に振替えになりました。
飛行機では20分の距離ですが、船では2時間半かかるのです。
コロナのせいで観光客が落ち込んで。
ようやくどうにか戻ってくるようになって。
しかも、2週間のバカンス中。
現地の家族連れなども動いていることでしょう。
それがたった一人のわがままによって。
だから、ストライキの国と言われてしまうのです。
会社が折れるということは、彼女をパイロットとして認めることになります。
乗客の安全にも関わってきます。
もちろん、変な前例になるわけです。
もし、組合が折れたら。
他の組合員にも、示しが付かないでしょう。
信用問題にも発展するでしょうね。
さて。
どこが合意点になるのでしょうか。