ニューカレドニアから、こんばんは。
今日は一日穏やかで。
ほとんど風もなくて。
静かでした。
でも、夕方から雲が多くなってきました。
湿気も出てきたような気がします。
今日は、11月11日。
第二次世界大戦休戦記念日。
祝日です。
祝日と言ってもランクが低いので、休むところは少ないです。
銀行や郵便局、役所関係はお休みですけどね。
うちの主人も普通通り出勤でした。
コロナ渦ですが、もちろん、式典は小規模ながら開催されました。
第一次世界大戦は、あまり馴染みがないかもしれません。
どうしても第二次世界大戦の方がイメージ的に大きいはずです。
遠い海の向こうの戦争。と言う感覚でしょう。
19世紀後半、ヨーロッパの各国とアメリカが、アジアアフリカ、南太平洋のあちこちで植民地争奪を繰り広げていました。
その中でもお互いの国を牽制しながら、ほとんどの国を植民地化したと言います。
日本は明治維新の頃です。
20世紀になると今度はヨーロッパ内で対立しはじめます。
宗教関係、民族関係。
ドイツ、オーストリア、イタリアの三国同盟と、イギリス、フランス、ロシアの三国協商が対立してくるのです。
この戦争の発端となったのが、1914年に、サラエボ事件。
オーストリアの皇太子夫妻がサラエボでセルビア人に暗殺されたことにより戦争へと向かっていくのです。
ドイツ、オーストリア、トルコを中心にした同盟国。
イギリス、フランス、ロシア、セルビアを中心とした連合軍。
(イタリアは同盟を破棄して、連合軍につきます)
日本は1902年に結んだ日英同盟のために連合軍に加勢。
1917年にはアメリカも連合軍に参加。
アメリカ軍が参加したことにより、連合軍の勢力が大きくなり、休戦へとなるわけです。
主戦場であったヨーロッパ各国は、国家を挙げての総力戦だったために、経済的に大きなダメージを受けます。
その後、世界経済の中心はアメリカへと移っていくわけです。
この戦争は、今までのものより、戦車や飛行機、毒ガス、潜水艦なども使用され、被害者は莫大なものになりました。
ちょうど経済的な成長期に当たったからでしょう。
紛争ではなく、戦争に変わって行ったのです。
参加した国は当時の国で25ケ国。
現在の国に当てはめると、50ケ国にのぼると言われているほどの規模です。
当時のいくつかの帝国は崩壊します。
敗戦国は領土を取り上げられ、分断され。
疫病も流行り。
革命があちこちで起こっていきます。
そしてこれが燻って、21年後に第二次世界大戦として勃発することになるのです。
この戦争でフランスは、1、357、800人もの被害者を出しています。
(ちなみに、日本は300人)
また、この時の不発弾が1億4千もの数でフランス国内に残っていると言われるほど。
回収にはこの先700年もの年数を要すると言われているくらいなのです。
勝利したとはいえ、傷跡は思った以上に大きいです。
戦争は勝っても負けても大きな被害や損害をもたらすもの。
今でもこの地球のどこかで戦争は起こっています。
子供に輝かしい未来を残すために。
過去の過ちを繰り返さないように。
歴史を勉強すると言うことはそのためなのです。