ニューカレドニアから、こんばんは。
今日も不安定な天気でした。
朝からコロコロ天気が変わりました。
青空も太陽も、雷も雨も。。
雨も思ったより降ったようです。
先週の金曜の夜。
うちからそう遠くないところで、乱闘事件がありました。
その乱闘の画像がオンラインで流れたこともあり、それを見て加わった人も少なくなかったようです。
全体で100人ほどの若者が集まっての乱闘騒ぎです。
木や鉄の棒で殴りあったり。
車をわざと走らせてみたり。
足の骨を折るなどの大怪我をした人まで。
今回は、郊外に住むワリスの人たちと、このあたりに住むワリスの人たちの対立でした。
ワリス、フツナ諸島は、フイジーに近いフランスの海外統治国です。
この辺りは小さな島々が点在しています。
先月に大きな火山噴火があったトンガもそう遠くありません。
ニューカレドニアは、フランスの一部です。
特別共同体という立場で、他のフランスの海外統治国と別の扱いになっています。
ワリス・フツナは、フランスの海外統治国ですが、海外準県。
ランクとして、ニューカレドニアと同じではありません。
地理的に、メラネシアですが、住んでいる人種としてはポリネシア系。
バヌアツはフランスとイギリスから独立した、バヌアツ共和国。
フイジーもイギリスから独立した共和国。
ニウエはニュージーランドの独立連合。
トンガもイギリスから独立した王国です。
色々な国の、色々な形があります。
小さい島国で、ほとんどが農業に従事していて職業の幅があまりないから、仕事を求めてニューカレドニアに移住した人たち。
大学などに通うためにニューカレドニアに移住した人たち。
ニューカレドニアに住むワリス・フツナの人たちは、本国の人口より多いのです。
移住してきた人たちは、慎ましやかに生活しているといいます。
ただ、その子孫たちは、自分の生まれた国という意識からか、親の世代と違う独特なアイデンティティーを持っているようです。
ニューカレドニアは多国人種が集まる国です。
カナックと呼ばれる先住民も多く住みますが、それでも全体の40%ほど。
フランス系が30%。
ワリス・フツナ人が9%。
タヒチ系の人たちが2%。
その他、インドネシアやベトナムといったアジア人、バヌアツ人。
アラブ系などが続きます。
なので、どうしても民族紛争が避けられないのです。
特に、メラネシアの人たちとワリス・フツナの人たち。
ここもよく衝突が起こります。
お互いがお互いを尊重していければいいのでしょうが、当事者にとってはそう簡単なことではないのでしょうね。