ニューカレドニアから、こんばんは。
今日も風が強い1日でした。
もう、なんなの?というくらいの風。
洗濯物も煽られまくっていました。
せっかく実になったライチも、風のせいでずいぶん落ちています。
いつもタイミングが合わず、写真が撮れなかったけど、ずっと不思議に思ってたもの。
色々な説がありますが。
実際はわかりません。
アメリカから始まって、ヨーロッパにも流行ったそうですが。
こんなところまで。
ちなみに、ここは公共の場所です。
麻薬などとは関係ないと思われます。。
昨日のニュースで、浜崎あゆみさんのことが出ていました。
5月1日に第2子を出産した彼女。
ベビー用品のブランドのSNSに、帝王切開だったと告白したのです。
彼女も言っている通り、未だ地味に偏見がある、帝王切開。
私も帝王切開でした。
親戚に挨拶回りをするたびに、3キロほどの赤ちゃんでなんで?と何度も聞かれました。
主人も、「母親に、押す体力がなかったから。」とか答えているし。
わざわざ経膣分娩か帝王切開かを言うかな。と思ったくらい。
4歳ごろに通った療育センターでは、何故か経膣分娩か帝王切開かを聞かれました。
どっちでも関係ないじゃん。
息子を出産した16年前。
日本の友人が送ってくれた出産育児の本にも、帝王切開のことは1ページだけでした。
帝王切開は、赤ちゃんとお母さんを守る医療行為です。
5人に1人という割合で帝王切開があるというのに、情報がない。
緊急帝王切開になったママたちは不安でいっぱいなのです。
確かに、私自身も経膣分娩だと思っていました。
そうなるものだと疑わなかったのです。
知識がなかったから。
あの日。
子宮口が4cmほど開いて、そろそろでしょう。と準備してからが長かったのです。
陣痛促進剤を打ってもそう動きはなく。
医者も麻酔医も待ちくたびれて、帝王切開にすると言い出しました。
赤ちゃんからのSOSかもしれないから、待っているだけじゃダメだ。
そう言われたら、何も言えません。
私の場合、無痛分娩である程度の麻酔が入っていたのにもかかわらず、追加の麻酔を打ったので、体調は最悪でした。
それでも局部麻酔です。
ごにょごにょとお腹を触っている感じはするのです。
変な感じです。
気持ち悪いです。
医者が話していることも聞こえます。
十字に磔のまま、待つだけです。
背中が痛くて痛くて、喉が乾いて気持ち悪くても。
胎児の頭が通るくらいお腹を切り、腸を動かして、子宮も同じくらい切るのです。
今は16年という年月が経ったので、傷跡も10cm程度まで小さくなりましたが、あの時、切ったのは20cm弱だったはずです。
今では、外科の他の手術にしても、ここまで大きくお腹を切ることはありません。
なるべく体力を消耗しないよう、切らずに済む方法にするからです。
なんと言っても、術後が大変です。
外科の手術などでお腹を切った場合、少なくても1ヶ月は安静にするように言われます。
でも、帝王切開の場合、安静にしたくてもできないのです。
だって、すぐ横に赤ちゃんがいるから。
自分の体が万全ではないのに、生まれてきたばかりで、何もできない儚い赤ちゃんのお世話が待っているのです。
抜糸をしてもお腹は引きつるような感じ。
縫い目が痒くなることはいつものこと。
お腹に力も入らない。
ママに待っているのは、赤ちゃんの世話だけではありません。
退院したら家事も、旦那さんのこともしないといけない。
出産の方法は特に重要ではないはず。
優劣をつけることもないはず。
まして他人が。
それより、10ヶ月お腹の中にいて、愛おしく思って、待ちわびた命。
その小さな命を命がけでこの世に送り出したという事実だけで、十分でしょう。
赤ちゃんもママも頑張った。
これでいいと思うのです。
どっちでも出産は大変で命がけで神秘的なものだということです。