ニューカレドニアから、こんばんは。
今日は久しぶりの久しぶりに力強い太陽を拝むことができました。
1日雨の心配をすることもないような天気。
洗濯物も、早くに乾いて。
ありがたいです。
ここ最近は薄曇りの中の弱々しい太陽しか見ていなかったように思えます。
ずっと日照時間も短かったし。
家の中もジメジメしてましたから。
今は、綺麗な月が輝いています。
明日が満月でしょうか。
夕食時に、主人は去年の9月に出産した私の友人の話をしだしました。
彼女は、ほとんどの家事を旦那に押し付けて、楽をしている。
旦那が愚痴っていたぞ。と。
旦那さんも、コロナの影響を受けて、毎日仕事ではないので、かなり手伝っているよう。
彼女、帝王切開だし、そのくらいいいんじゃない?
仕事がなくて家にいるなら。と思うけど?
帝王切開を舐めてもらっては困ります。
私も帝王切開で息子を出産しました。
緊急帝王切開。
誰もがそうなる可能性があるというのに、情報が少なすぎて、さらっと済まされてしまうのです。
4人に1人の割合です。
なのに、育児雑誌にも情報はほとんどありません。
テレビドラマでも、帝王切開で子供を産むようなシーンはほとんど出てこないでしょう。
だからこそ、経膣分娩で。と思い込んでいるわけです。
旦那さんにきちんと知識があるわけがない。当たり前です。
ママにだって知識がないのですから。
私もそうでした。
主人の希望で、立ち会ってもらうことになっていました。
経膣分娩しか頭になかったのです。
でも。
微弱陣痛が続いて、促進剤を注射してもなかなか子宮口が開いてこない。
帝王切開になります。と言われた時も、もちろん、文句は言えません。
もう少し待ってください。なんてことも言えないわけです。
赤ちゃん優先ですから。この一言です。
うなずくしかありません。
待ちくたびれていたのは主人だけではありません。
医者も麻酔医も。
帝王切開は楽でもなんでもありません。
胎児の頭が通るくらいお腹を切り、腸を動かして、子宮も同じくらい切る。
しかも、局所麻酔です。
痛みは感じなくても、感触はわかるわけです。
お腹をゴソゴソといじっている感触。
赤ちゃんが出てきてから、縫い付ける感触。
手術台に十字にはりつけにされて。
されるがままです。
背中が痛い。
喉が渇く。
時間が長く感じる。。
全てが終わっても、水を飲むことも許されません。
これがまたキツかった。
今の手術でここまでお腹を切ることはあまりないでしょう。
体の負担を減らすように、なるべく切らずにという方向に来ているからです。
帝王切開のママは安静が普通です。
1ヶ月くらい。
まずはママの体を休めること。
でも、理解がない人が多すぎる。
うちの主人もそうでした。
出産前は、荷物を持ったりと色々労ってくれたけど、出産後はそんなこともほとんどありませんでした。
息子にかかりっきりで、主人に帝王切開の大変さなど言う暇もなく。
わかってくれるとは思えなかったし。
主人の娘は2人とも、経膣分娩だったから、余計。
それでも、赤ちゃんのお世話が待っています。
赤ちゃんはママの体調を気にすることもなく、泣きますからね。
抜糸をした後も、お腹の皮が引きつる感覚がしばらく続きます。
患部が痒くなることも続くのです。
出産の痛みを耐えてこそ、母性が生まれるとか。
帝王切開は邪道だとか。
無痛分娩ですらマイナスのイメージ。
新しい命が誕生したと言うのに。
なんなんでしょう。
どうしてでしょう。
長い間、ママはお腹の中で赤ちゃんを育ててきたのです。
どんな出産方法でもその事実は変わりません。
帝王切開になっても、落ち込むことはありません。
後ろめたく感じることもありません。
落ち込んでいる暇もありません。
安心して。
出産方法に正解はないのですから。