新しい刑務所ができるようです。

ニューカレドニアから、こんばんは。

 

良い天気でした。

少し雨がぱらつきましたが、それだけです。

 

 

 

犬のタイヤも週末は家族がいるので、安心するのでしょう、いつもよりリラックスしてます。

 

 

 

今週、フランスから大臣がやってきました。

年に何人かはこうして視察に訪れます。

 

今回は、特に刑務所を訪問したようです。

新しく大きな刑務所を造る予定があるからです。

その予算もフランスから出るからでしょう。

 

今、ニューカレドニアには、2つの刑務所があります。

1つは去年できたばかりの北の都市、コネ。

それから、ヌメアのヌービルという地区にある古くからある刑務所。

 

ここニューカレドニアは、フランス領になった1853年以降、フランスからの囚人を受ける流刑地になっていました。

その刑務所があったのとほとんど同じ場所に刑務所が建てられたのです。

 

でも今となってはかなり老朽化が進んでいます。

勾留されている囚人も多く、部屋が満足に与えられていないのが現状です。

それでも、刑務所に本来なら入らないといけない人たちが多くいるほどです。

(彼らは、GPS付きのブレスレットをつけていますが、ほぼ普通の生活をしています)

 

 

400人収容できるヌービルの刑務所には、現在607人が収容されているというのですから、驚きです。

2段ベッドすら置くスペースもない大部屋にハンモックを吊るしているところさえ。

 

衛生的にも良くありません。

ゴキブリやネズミ。。

冷房もない劣悪な環境。。

もちろん、逃げ出す人、自殺を図る人。。

 

10年前に拡張工事が行われたのにも関わらずです。

 

 

 

しかも、囚人には、仕事も手伝い程度しか与えられず。

これでは、気力も削がれるでしょう。

社会復帰はできるのでしょうか。

 

 

ニューカレドニアの住民は約26万人です。

その人口に対して、750人以上の囚人がいるのです。

これはフランスの収監率の2倍とも言われています。

 

 

 

新しい刑務所は、1、8ヘクタールの広さを持つ敷地に建つ予定です。

今までの劣悪な環境ではなく、冷房も完備な施設になるようですが。。

 

 

 

新しい刑務所を造って、再犯を防ぎ、社会復帰を促すのは悪いことではありません。

でも、それより囚人を減らすよう、できることはないのでしょうか。

 

 

囚人の約90%は原住民だと言われています。

貧富の差も原因の1つでしょう。

司法の歪みも理由になっているかもしれません。

ここの教育のシステムがあっていないのかもしれません。

 

 

新しい刑務所でさえも、囚人で飽和状態になるのは目に見えています。

そうなる前に。

 

幸福度を上げないといけません。

物価の異常な高さを下げることも必要でしょう。

部落での生活を最低限保障することも考えないといけないでしょう。

 

 

早いうちに実行に移していく必要があるでしょうね。