ニューカレドニアから、こんにちは。
今日はまあまあの天気という言葉が合うのでしょうか。
雲が多く、はっきりしない1日でした。
今朝、ヌメアでデモ行進が行われました。
テーマは、女性の人権についてです。
約300人もの人々が、女性が受ける暴力に対して、NO!と訴えたのです。
確かに女性が加害者になるケースも多くあるでしょう。
ここニューカレドニアでは、今でも男尊女卑があります。
地方に行けば行くほどその色が濃く残っています。
部落の酋長は男性であることが条件ですし。
クチュームという友好の儀式は男性でないといけません。
夫婦間の暴力に関しても、0、7%と高く、フランスの倍の数と言われています。
フランスの女性はここニューカレドニアの女性より独立していて強いから、というのもあるでしょう。
先日も、ヌメアから車で約3時間ほどの街、ブーライユで、母親がそのパートナーに殴り殺されるという事件が起こったばかり。
配偶者からの暴力や暴言は、家庭内で行われることが多いので、実態が把握できないことが多いです。
また暴力を振るうような人は二面性を持っているので、その外面に騙される人が多いのが特徴ですね。
本人も自覚がないケースだって。
力の弱い女性を暴力で押さえ込もうとすることは男性からしてみたら、簡単でしょう。
支配欲です。
配偶者を自分に従わせ、自分が上だという力関係を誇示することによって、自分のプライドを守ろうとする。。。
無理矢理従わせるのは、虚しいと思わないのでしょうか。
うちの主人も、暴力は振るわないものの、暴言は頻繁にあります。
自分の意見が一番だということを疑わないその自信は、感心するほどです。
男尊女卑の社会は、女性が自立していくことに否定的です。
家長としての男性のプライドが邪魔をしているのでしょう。
でも、社員がいなければ、会社も社長も成り立たないのと同じく、一人では家庭を構成することはできません。
家庭は社会の縮図です。
せっかく縁があって一緒になったのですから。
一方的に暴力で従わせるのではなく、言葉できちんと話し合って方向性を決められるのがいいですが。
お互いに尊重し合う優しい社会。
現実は難しいですね。