ニューカレドニアから、こんばんは。
今日は1日はっきりしない天気でした。
午前中にぱらっと雨が降って。
お昼前には太陽も出てきたけど。
午後にはガクンと気温が落ちて。
夕方には雲だらけ。
いつの間にか雨が降ったり。
まだ春は遠いのでしょうか。
先日、家庭内暴力で、女性が男性パートナーから暴力を受けて死亡するという事件が、ここニューカレドニアで今年に入って3件目を数えました。
近年、家庭内暴力が増加しています。
この背景には、コロナ渦中においての不安定な状況があるでしょう。
これにアルコールが加わっていることは事実です。
ニューカレドニア社会は、依然として男尊女卑の傾向にあります。
家父長制の側面が強いから。
この傾向は地方に行けば行くほど大きく現れます。
確かに、男性の方が力が強いでしょう。
そのために、自分が女性を守らないといけないと思う気持ちが強くなるのはわかります。
でも、それと暴力で支配させることは、同じことではありません。
これではただの勘違いです。
加えて、事件が起こった時、銃などの武器が押収されることが多いのです。
力だけではなく、銃などの武器をちらつかせる。
それではパートナーとはいえないでしょう。
いくら男性と女性でも、体つきが違っても、平等であるべきです。
得意不得意なら誰でもあります。
暴言もよくありません。
直接叩いていないから、大丈夫。でもありません。
対等な立場なら、そんなものは必要ないからです。
お互い尊重し合うのがパートナーのはずです。
「ジュリアン」というフランス映画があります。
日本でも2019年に公開された映画です。
パパの暴力によって離婚した家族のお話。
子供も暴力に悩み、ママを守ろうと必死になって。
フランスでは一般的な子供の共同親権のことも鍵になっています。
世界的に大きな問題である家庭内暴力にスポットを当てた、ホラーとも言える作品です。
フランスでも家庭内暴力は多いです。
統計によると、3日に1人は女性がそれによって命を落としているというのです。
大きな犬は吠えません。
小さな犬ほど吠えるものです。
暴力や暴言を吐く人は子犬と一緒。
力が弱い女性に対して暴力をふるうなんて、結果はわかりきっています。
ある意味病気です。
愛情表現でもないのです。
勘違いしないで。
冷静になって。
逃げるのが悪いことでもなく。
殴られる方が悪いわけでもなく。
自分を、周りを、大切にして欲しいのです。
そんな姿を見て、悲しむ人がいるからです。