ニューカレドニアから、こんばんは。
週末は大きく崩れるようで、今日もイマイチの天気でした。
ほとんど太陽は隠れていましたね。
夕方にはしとしと雨に変わってしまいました。
金曜の朝は普通なら渋滞がひどいのですが。
今朝も穏やかでした。
今日もストライキが続いているからでしょう。
昨日の午後に会合がもたれましたが、30分しか都合がつかずできちんと話し合いができなかったようです。
進展していません。
ガソリンを1リッター134フラン、ディーゼルを115フランにまで下げるように要求しているようです。
今現在、ガソリンは185、4フラン。
デーゼルは171、8フラン。
かなり強気の要求です。
政府は、価格を下げずにガソリン税を見直そうとしているようですが、そんなことで操作できる金額ではないでしょう。
もしできたとしたら、そんなに税金をかけているということですから。
今朝、2000フラン分のガソリンを入れてきましたが。。
10リッターほど。
寂しいです。
市内中心部の大きなランドアバウトにはトラックが、バスが。
わざわざ遠くからこのストライキに参加している人たち。
タクシーや市営バスは本数が少なくなって。
ストライキに参加していない主人は忙しいようです。
働いているトラックの運転手が少ないから。
やはり、ガソリンなどの燃料が値上げされると、運送業にとって大きな打撃です。
もちろん家庭も。
ここは車社会ですから。
ちなみに、市営バスは300フランです。
バス専用レーンを走る新しい路線バスは400フラン。
渋滞を減らすために導入されたバス専用レーンを持つ路線バスですが、この値段ではメリットがありません。
今まで会社の目の前まで車で出勤している人たちが、どうしてバスに乗り換えようとするでしょうか。
高いし。
会社の前までこないから、歩かないといけないし。
時刻表があるとはいえ、乗りたい時にこないだろうし。
変に遠回りするから、時間もかかるし。
乗り換えも面倒だし。
利用する人たちが少なければ、運賃も下げられません。
これ以上値上げしたら、客離れがさらに起きるでしょうね。
ニューカレドニアでは、約5万人の人たちが貧困に喘いでいると言われています。
加えて約1万人ほどはボーダーライン上の不安定な生活をしていると言います。
たった27万人ほどの島国です。
それで6万人もの人が生活に困っているのです。
全体の22%です。
これは、コロナ禍前の統計ですから、今はもっと多いでしょうね。
これからもっと物価が高くなっていけば、さらに貧困者は増えるでしょう。
その人たちは失業者ばかりではありません。
低賃金で働かされている人たち。
フランスの最低賃金に比べて、ここはまた低いのです。
この島のあちこちにそんな人たちが住み着いてしまっているエリアがあります。
今にも壊れそうな家が並んでいるのです。
水道電気は通っていません。
先日、普通のスーパーでこんなものを見つけました。
小さなチョコレートスナックですが。
キットカットに似たものと、パフがついたもので、両方とも35フラン。
これはトルコの会社のお菓子。
こんなところまで運ばれてきて、それでも35フランで販売できるのです。
賞味期限なども問題ないようですし。
元値はいくらなのでしょう。
海外から輸入してもこの値段で販売できるのに、どうしてここの物価は高いのか。という事です。
輸入物に頼っているから、高いわけではありません。
まずは人件費。
給料が高いということだけではなくて、会社が人件費として計算する金額が高いのです。
トップの給料は桁違いに高いですが。
社会保険料が高いので、給料からの天引きの金額は大きいですね。
運送費も。
海外からの飛行機代と陸地の移動費を比べても、ローカルのものが高いのです。
玉ねぎはかなり差が出ます。
輸入物の玉ねぎは形が整っていて、皮がパリパリしてて。
しかも安いです。
ニューカレドニア産の玉ねぎは、形が不揃いで、出荷時期も限られる上に高いです。
それでも、お金はあるところにはあるものです。
それはここニューカレドニアだけに限りませんね。
しばらくストライキは続くでしょう。
良い結果が出るといいのですが。