ニューカレドニアから、こんばんは。
今日もほとんど一日良い天気でした。
気温も随分上がりました。
隣の家では、庭にあるプールに子供たちが飛び込む音が!
気持ちわかります。
私もお邪魔させてもらいたい気分でした(笑。
でも、夕方には黒い雲がどこからともなく。。
天気は降り坂のようです。
一昨日の日曜の朝、チバウ文化センターで開催された朝市へ出かけて来ました。
チバウ文化センターは、観光客の皆さんが泊まるホテルから車で10分ほどのところにある、ニューカレドニアの民族博物館です。
国内線空港に行く際にも目を引く建物で、ここに来たことがある人なら見覚えがあるかと思います。
やはりこの時期ということもあって、入場するにあたってワクチン証明が必要でした。
市役所で発行してもらったQRコードをiPadに入れて出かけて来ました。
主人のも私のもスマホの液晶が割れているので(笑、拒否されたら嫌だな。と思って。
16歳の息子は顔パス。
接種証明書すら見せなくて大丈夫でした。
チバウ文化センターは、レンゾーピアノがデザインをしたものです。
そう、イタリアの有名な建築家。
関西国際空港旅客ターミナルをデザインしたのも彼ですね。
ニューカレドニアの自然にマッチするように、地元産の木材や鉱物などをふんだんに使って造られたもので、カーズと呼ばれる籠のような形のものが大小10戸並んでいます。
ニューカレドニアの先住民、カナック文化を継承するために。
1998年6月に完成しました。
このカーズと言われる建物は、日照や風などの気象条件によって可動する仕組みになっています。
今でこそ、冷房もありますが、基本的に必要ない造りになっているのです。
朝市は規模が大きいものではなく、果物や家庭で作ったキッシュやデザートなどを販売しているところが多かったです。
ローカル色が強いものでした。
ここでは、タヒチ人も多く住んでいることから、タヒチのブラックパールを扱っているパール屋さんはいくつもあります。
たまに、ピンクのパールを見かけますが、ピンクパールは基本的に中国からのもの。
色が可愛いからと、女性受けするのですが、、
外に出ると、男の子がカメラに向かって微笑んでくれました。
園内はかなり広く、海に面しているので、散歩も風が気持ち良かったです。
チバウという名前は、ニューカレドニアの独立運動でリーダーになった人からです。
彼はジョンマリー・チバウさん。
園内には大きな銅像があります。
彼は、フランス人と原住民の間で貧富の格差が出て来て、独立の動きが出て来た時に、独立派のリーダーだった人です。
当時のフランスのミッテラン大統領が再選を果たした直後の1988年パリで、当時の首相やらと会談をしてニューカレドニアの自治権の拡大をマティニヨン合意としてまとめました。
でもその翌年、マティニヨン合意をしたことに反対した、独立派に暗殺されてしまいます。
仲間の裏切りに合うのです。
その功績をリスペクトして造られたこの文化センター。
建築費はフランス持ち。
その金額は6億フラン近いと言われています。
(6億円以上)
ミッテラン大統領の置き土産とも言われています。
ニューカレドニアの先住民に伝わる文化だけではなく、レンゾーピアノの建築のすごさも鑑賞できるこの文化センター。
少し昔のニューカレドニアにタイムスリップできる、オススメの場所なのです。