ニッケルの強み。

ニューカレドニアから、こんばんは。

 

 

今日はニューカレドニアのナショナルデー。

 

正式にフランス領になった日です。

 

 

1774年にキャプテンクックより発見されてから、この島は、イギリス、フランス、アメリカ。。色々な国籍の人たちが、捕鯨や白檀などを目当てにわざわざ海を渡ってきました。

 

その後、ナポレオン3世の意向により、1853年の今日、フランス領になるわけです。

でも、その当時ここが使われたのは、流刑地としてです。

それはニッケルの鉱山が発掘されるまで、続いたとされています。

 

 

通称、カナックの日とも言われる今日の祝日ですが、、

先住民のカナックにしてみたら、植民地化されて、流刑民が入ってくるようになった、黒歴史の始まりの日であるわけです。

とは言っても、かなりフランスの恩恵を受けていますけど。ね。 

 

 

 

先日、主人が北部のニッケルの鉱山地近くに行ってきました。

もちろん仕事で。です。

 

 

 

ニッケルの鉱山はもちろん、その名の通り、山奥です。

露天掘りをしているこの国。

山を掘り起こして発掘していくわけです。

 

 

で、それをどうやって運ぶか。

トラックでと言うことになるわけですが、どうしても容量が少ないためにトラックだと何度も往復することになります。

山道ですので、曲がりくねった道を通ることになり、時間もかかるわけです。

 

そこで、作られたのは、ベルトコンベアーです。

 

 

 

長い長いベルトコンベアは港まで続きます。

そこから、船に乗せて、航海に出るわけです。

 

 

 

 

 

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見えますか?向こう側。

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これです。これ。

 

 

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道路の上をベルトコンベアーが通ります。

 

かなりやわなコンベアーに見えます。

台風対策は大丈夫なのかな?

 

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下を通るなんて、なんか変な感じ。

 

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また通ります〜。

 

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山道なので、何度も合います〜。

 

 

ニューカレドニアの本島、グランドテール島の東海岸です。

ヌメアとは近くありません。

 

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位置はここです。ニューカレドニア東海岸

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ニッケルの鉱山地をサテライトで見ると、こんな感じ。

 

段々畑のようにも見えます。

緑色が見えますが、ニッケルを含んだ水。

 

 

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でも地図で見ると・・・何もない!

 

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ベルトコンベアーは右のクアウアの港まで続きます。

 

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クアウアの町は小さいです。

 

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滑走路のように見えるのが、ニッケルの保管場所。コンベアーの最終ポイント。

 

道なりにいくと、鉱山地から港までは16キロ程度。

でも、ベルトコンベアーは10キロほど。

かなりの短縮です。

 

 

 

ここニューカレドニアにはこの他にも、ニッケル用のベルトコンベアーがいくつかあります。

でも、道路の上を通っているのは、ここだけのような。

 

面白い風景ですよね!

 

 

 

さて、ニューカレドニアは、10月4日に2度目の独立を問う、国民投票が行われます。

フランスとしてみたら、ニッケルがあるこの国を中国に取られたくない。と思っているはず。

 

 

この島国に住むものとしたら、独立してのメリットがあまり感じられないのです。

 

さて、どう転ぶでしょうか。

来週末です。