今日は父の日。
ここニューカレドニアでも父の日です。
母の日は日本とずれることが多いけれども、大体父の日は同じ日になります。
小さい頃に親に離婚され、、父親に引き取られた私。
姉に比べあまり出来が良くなかったこともあり、父親には可愛がられた記憶があります。
もちろん怒られた記憶もたくさんあるけど。
でも実家での窮屈な暮らしに嫌気がさして、ひとり暮らしをしたいと父に言うと、即反対。
その時は20歳になってました。
我慢できなかった私は、計画を実行。
家を飛び出したのです。
姉妹の中で私が一番父親に相性がよいと分かってました。
だから、いずれ、父親と一緒に暮らすことになるかも。とも思ってました。
ニューカレドニアで一緒に暮らさない?と聞いたこともありました。
お前には同居してくれとはいえないけど、近くに住んで欲しかった。と言われてしまったから。
あの日、最後になってしまった父との電話。
父の誕生日。
父は私に謝ってくれました。
離婚したことでお前に苦労をかけたな。って。
悪かった。って。
お前はまだまだ小さかったのに。
でも普通の家庭に育っていたら、海外で暮らそうだなんて思わなかったかもしれない。
だから、これでいいんだ。と答えました。
たわいもない、昔話。
息子のこと。
会いに行くまでもう少し待っててね。って。
でも会わせられなかった。
その電話の2週間後に父は息を引き取りました。
息子が欲しい欲しいと言っていた父。
お前はダンボールの中に捨てられてて、それを拾ってきたんだ。とか。
初めて東京に出てきて、納豆を食べた日のこと。とか。
酔っぱらうと同じような話ばかり。
お墓も下関にあるのです。
なので、日本に帰るたびに下関に行ってお墓参りは欠かせません。
お酒を持って。
お線香を持って。
連れてきたよ。
また大きくなったよ。
頻繁に来れなくてごめんね。
今日は父の日。
不器用な父親だったけど、やはり1人しかいない父。
もっと2人でお酒も飲みたかったな。
ニューカレドニアにも案内したかった。
大事に育ててくれてありがとう。
親孝行がきちんとできずにごめんなさい。
私はもう少し、こっちで頑張るよ。