輸出できなくなってしまうとは。

ニューカレドニアから、こんばんは。

 

今日も昨日に引き続き、暑いくらいの良い天気になりました。

26度が最高気温とか。

8月にしては高いです。

 

 

 

この5月13日から始まった暴動によって、需要が激減したと言うことで、ニューカレドニアの国際線航空会社であるエアカランは、9月から東京便の運休を決めました。

 

私たち観光業に従事しているものとしては、とても悲しい知らせです。

いつ復活するのかもわかりません。

 

 

でも、この知らせを聞いて嘆いているのは、観光業だけではありません。

漁業関係もです。

 

 

ニューカレドニアは日本に30年もの間、近海で獲れたキハダマグロを中心にたくさんのマグロを輸出してきたのです。

年間で2500トンの収穫量を誇るニューカレドニアですが、そのうちの300〜500トンの行き先は日本だと言うのです。

昨日のフライトにも、1500尾ほどが載せられたと言うのですから、すごい量です。

 

エビに関しては、生簀ごと日本に空輸されます。

冷凍のエビだけではなく、生きたままのエビも国境を超えるのです。

 

 

現地の漁業組合は、日本と友好な関係を築いてきただけに、残念と言う言葉だけでは伝えきれないと言います。

もし、シンガポール経由で日本に輸出するならば、コストが2倍に膨れ上がるでしょう。

それでも日本はニューカレドニアのマグロを購入してくれるでしょうか。

難しいと思われます。

 

 

そうなると日本に販売していた量がそっくりそのまま無くなると言うことです。

大きな打撃になるでしょうね。

 

でも代替えになる市場など見つかるはずがないのです。

日本ほどマグロやエビを消費する国はありませんもの。

 

 

 

朝市では新鮮なマグロがいつも並べられています。

 

 

 

暴動の余波はあちこちに届いているのです。

 

 

今後のマグロとエビの行方が気になります。