ニューカレドニアから、こんばんは。
今日は、8月にしてはなんだか暑いくらいの1日でした。
気温は27度まで上がったようなのです。
変な気候です。
ニューカレドニアで暴動が起きて、3ヶ月。
日々の暮らしも不便ながらどうにか形を整えられるようになってきました。
それでも元に戻るのに時間がかかっていることの1つが、医療関係です。
暴動が始まってすぐ、12つのうちの1つの人工透析センターが破壊されてしまいました。
36台あった透析装置のうち、20台が破壊されてしまったのです。
他にも、道が閉鎖されて、通院できない患者たち、スタッフたち。
透析を必要としている患者は今でも400人以上いると言います。
人工透析は、うまく働くことができなくなった腎臓の代わりに、体内に溜まってしまった老廃物や水分を血液浄化という形で取り除く治療法です。
透析をする頻度は基本的に週3回、4時間。
そのまま放置しておくと、命に関わる事になるのです。
また医療従事者不足も大きな問題です。
ニューカレドニアで一番大きな総合病院でも、全体の25%のスタッフが退職してしまっています。
少ないスタッフでやりくりしているこの状況が、いつまで持ち堪えられるかはわからないと言います。
医者がいない小さな町もあります。
隣の町までって、緊急の際に大丈夫でしょうか。
実際、出産までに病院に到着することができず、命を落とした赤ちゃんもいました。
フランスからの人員的な援助も必要になるでしょう。
暴動が収まっていないうちから、問題は山積みです。
これからもっとたくさんの問題が出てくるでしょうけどね。