インドネシアとの関係性で。

ニューカレドニアから、こんばんは。

 

 

今朝は強い雨が降っていましたが、午後からまずまず青空も見えてきました。

日が暮れた今は大きな月がきれいに輝いています。

 

 

 

 

日本のニュースでも大きく取り上げられたように、一昨日の土曜日は、インドネシアの独立記念式典が新しい首都であるヌサンタラで行われました。

 

今までのジャカルタから首都を移転するインドネシア

1200万人とも言われる人口を抱えるジャカルタへの一極集中がもたらす空気汚染や騒音や地盤沈下などが、これ以上悪化することないように。という意図があります。

 

2022年の1月に発表されてから、問題を抱えながらも着実に移転計画が進んでいるようです。

 

今年中に政府機関の一部が移転を始め、建国100年を迎える2045年までには完全に移転するという壮大な計画。

 

 

 

ここニューカレドニアインドネシアと密接な関係を築いています。

1896年、当時オランダの植民地であったインドネシア側が、163人の労働者を派遣してきたのが始まりです。

1949年までで19000人以上もの人たちがインドネシアからここニューカレドニアに渡ってきたのです。

 

ニッケル炭鉱夫、農業、家事労働者としてニューカレドニアの発展に力を貸してくれました。

 

 

でも戦後、ほとんどの人たちが母国に帰国しました。

それでも1955年の時点で2000人。

 

そして今、インドネシアのパスポートを持つ人は約300人。

インドネシア系の人たちは5000人から6000人いるとみられます。

 

インドネシア総領事館がヌメアにあります。

 

 

 

ここではインドネシアの文化を伝えていこうと、色々なイベントが行われています。

民族舞踊のレッスンも。

民族衣装にしても。

伝統的なインドネシア料理も。

 

 

 

ニューカレドニアの住民は、カナックとフランス人だけではありません。

戦前から日本も含め、アジア、いくつもの国から文化が融合されて今の島を作っているのです。

今や世界のほとんどの国が多民族国家です。

 

いくら水と油でも界面活性剤があれば、混ざり合うことができます。

中立の立場の民族がうまく立ち回っているから、オーストラリアにしてもニュージーランドにしても、大きな問題になっていないのだと思います。

 

 

この島の未来が明るくなるように。

一人のニューカレドニア人として、色々な民族の力を借りてでも少しづつでも前を向いていかないといけないなと思うのです。