ニューカレドニアから、こんばんは。
朝は、良い天気でした!
でもお昼過ぎから怪しくなってきて。
少し雨が降りました。
しとしと雨です。
おかしいな。
今週末は良い天気のはずだったのに。
今日の午後、デモ行進がヌメア中心部で行われました。
8月1日。
ブーライユという北部の街で、男性が女性パートナーを殴り殺すと言う事件が起こったからです。
遺体には、2つのあざが見て取れました。
右目と右鎖骨。
急性頭蓋骨内出血と脳浮腫での死亡です。
2人ともパーティでかなりの量のアルコールを飲んで、口論をした。
そのうちに取っ組み合いの喧嘩になった。
お互い暴言を吐き。
彼女は彼を引っ掻いた。
彼は彼女の右頬を殴った。
今日は約100人が、「家庭内暴力に反対」と掲げた横断幕を持って、ニューカレドニア政府、議会、高等弁務団の前を通りました。
そして、フランス大統領夫人に正式な書面を渡すように依頼したのです。
家庭内暴力は、許されるものではありません。
我慢するべきことでもありません。
直接の暴力だけでなく、物に当たったり、言葉での暴力も。
直接叩いていないからいいわけでもありません。
暴力を振るう人間は、いくらその時に反省しても、同じように繰り返します。
お酒を飲んでいようと、その時に機嫌が悪かったとしても、関係ありません。
女性に手をあげる男性は、その程度なのです。
体力や筋肉の差がありすぎるのだから。
パートナーは上下関係ではありません。
対等であるべきです。
対等なら、お互い敬うべきです。
暴言を吐くのなら、対等ではないと言うことです。
いろいろなケースがあるのでしょう。
当事者でないとわからない問題がたくさんあるでしょう。
でも暴力では何も解決しません。
確かに、女性からの暴力で悩んでいる男性もいます。
子供たちの状況も心配です。
今回の女性には3人の子供がいました。
一番下はまだ2歳。
父親は、刑務所行き。
保護者がいなくなってしまいました。
コロナ渦中で、仕事が無くなったり、テレワークが進んできて。
家で過ごす時間が増えたこともあります。
四六時中顔を合わせていると、もちろんストレスも溜まります。
だからと言って、ストレスを抱えているのは一人だけではありません。
喧嘩になりそうな時。
一息ついて。
相手がヒートアップしてきたら、冷静になって。
二人ともヒートアップしても仕方ありません。
私の父親も母親に暴力を振るっていました。
小さかった自分は、逃げるしか方法がありませんでした。
止めることはできなかった。
殴られた母親を慰めることしかできなかった。
暴力が残すものは、後悔と心の傷なのです。