研修という名のブラック労働

ニューカレドニアから、こんばんは。

 

 

午前中は降ったり止んだりの天気。

午後には雨も止みましたが、どんよりとした曇り空が続いていました。

気温も低く、ヒヤッとしますね。

 

 

どよどよん。

 

昨夜の雨はかなり強かったので、仕方ないでしょう。

 

 

 

 

息子は今、高校2年生。

日本でいう、高専に通っています。

あの高校は総合高校で、一般課程と専門過程とが同じキャンバスです。

 

 

専門課程ということで、1年目には3週間の研修。

(2回目はコロナでキャンセルになった)

2年目の今年は、4週間の研修が2回あります。

3月と9月です。

 

研修先は、履歴書とモチベーションレターを用意して、自分で探しに行きます。

自分の専攻に沿った企業を選ばないといけません。

でも、全ての企業が受け入れていくれるわけではありません。

小さな企業では教える時間がないと、断られるケースも多いのです。

 

学校の期間中に行くので、学校側が責任者。

 

 

 

時間は正社員と労働時間とほぼ同じ。

1日8時間ほど。

未成年なので、早朝深夜、残業の仕事はありません。

平日のみです。

 

 

 

 

今朝、学校から、前回研修に行ったことによってのお金が送られてきました。

送金があることは聞いていたのですが、いくらなのかはわからずで。

 

こういうのも、モチベーションにつながるから、ありがたいなと思っていたのです。

 

 

 

で。

金額を確認してみたら。。。。

 

 

10000フラン。でした。

 

 

 

これだったら。

給料とは言わず、金一封ですね。

聞いてみたら、全ての生徒、金額は共通だそうです。

 

 

研修期間は4週間。

20日間。

となると、1日500フランです。

1時間500フランでも少ないのに、1日500フランとは。

 

いくら研修とはいえども、さすがに低いと思います。

 

 

 

物価が高いこの国で、10000フランは。

かなり価値が低いですね。

 

最近の高校生ですから、お小遣いをそれ以上もらっているでしょう。

 

 

 

 

確かに、気持ちの持ちようといえばそうです。

普通に学校に行っていたらもらえなかったお金。

去年はもらえなかったお金。

 

そうなのですが。

 

 

 

研修といえども4週間。

その間には少しは戦力になっていたことでしょう。

 

それでも1日500フラン。

お昼も買えません。

交通費も賄えません。

 

 

 

研修で挫折してしまう子供達が多いのも、こんな理由があるのかもしれません。

 

せっかく自分の未来を考えて、研修にやってきて。

その評価がこれだったら。

確かにモチベーションを保つのが大変ですよね。

 

 

 

 

何も文句を言えない子供達だからといいように使われている感じもします。

 

もっと評価してあげてほしいと思うのは、親バカだからでしょうか。