ニューカレドニアから、こんばんは。
お昼前からまた雨が降ってきました。
明日には回復していくだろうと言われています。
夕方になって小降りになっているのは、だからでしょうか。
今回の雨量はとてもひどいです。
川の氾濫や、下水処理が追いつかず道路冠水などの被害もでました。
土砂崩れもあちこちで起こったようです。
元々今月は雨が多かったので、土砂崩れも予想できたことでしたね。
最近、隣の家の犬が元気ないように見えるのです。
フェンス越しに見えるその犬は、よろよろしてちゃんと歩けない感じ。
年齢をきちんとは知りませんが、老犬です。
見ていると、うちで飼っていたクッキーを思い出します。
2021年6月末に亡くなった犬、クッキー。
2009年の3月。
息子が4歳の誕生日プレゼントでした。
親戚が、好きなの持っていっていいよ。って言ってくれたのです。
その家に遊びに行くたびに、息子は子犬たちと戯れていましたから、犬好きというのはわかっていたのでしょう。
最初の頃は息子も手加減を知らず、ハラハラでしたが。
いつの間にか息子にとって弟のような関係になり。
2020年の11月ごろにお尻に腫瘍ができてしまって。
それからです。
2021年2月末に医者に連れて行った時、治る見込みはないと言われてしまったのです。
腫瘍を小さくすることは薬でできるかもしれないけど、完治は無理だ。と。
薬も効いたり効かなかったり。
現実を見ていると、とても悲しくなりました。
周りの人は痛々しい姿のクッキーを見て、薬を使わないの?と言ってきました。
この場合の薬は、安楽死を選ぶための薬です。
結局は、最後まで自然に任せました。
腫瘍を小さくする薬も途中で止めました。
腫瘍が腸を圧迫して、食欲もなくなり。
勇気がありませんでした。
安楽死をさせた方がクッキーにとって良かったのかも。と今でも思います。
痛みや痒みや違和感とずっと戦っていたのに、その感覚を取り除いてあげることができませんでした。
目に涙が溜まっているのを見るたびに、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
安楽死を選択するのも勇気がいります。
しないのも勇気がいるのです。
どちらにしても後悔するもの。
後悔のない選択はないのです。
ずっと愛情をかけて一緒にいた飼い主が、悩んで悩んで選んだ道。
確かに、ペットは拒否できません。
動物はどうしても人間より短命です。
命があるということは死も必ず訪れます。
頭のどこかで分かっていても、その現実を受け入れるのはとても辛いことです。
私の友人が経営しているペットのお葬式やさんです。
ぽっかりと心に穴が空いたような時。
そんな気持ちに寄り添ってくれる人たちです。