テスラと電気自動車と、この島の未来。

ニューカレドニアから、こんばんは。

 

今日、こちらはまたまた良い天気。

雲も綺麗に流れていました。

風も強くなく、暑くない。

カラッとしているから、さらにいいですね。

 

 

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本当、お出かけ日和です。 

 

 

 

 

 

ご存知の通り、ニューカレドニアはニッケルが有名です。

 

 

ニューカレドニアのニッケル生産量は世界4位(2018年現在)。

インドネシア、フィリピン、ロシア、ニューカレドニア 、カナダ。

この上位5カ国の合計で、世界年間生産量の2/3を占めると言われています。

 

ニッケルは多く、ステンレスの原料になります。

鉄を合金して作るのです。

 

 

もちろん、ニューカレドニアのニッケルは日本にも輸出されています。

 

天橋立近く。 

日本治金工業大江山製作所。

 

 

天橋立手前から、ニッケルは押し船で製鉄所まで。

大きな船は入れませんからね。

 

ここはステンレスメーカーで唯一ニッケル製錬部門を持っているのです。

 

 

 

ニューカレドニアのニッケル埋蔵量は無限大と言われているくらいです。

この島にはいくつもの鉱山があります。

 

その1つが南部のゴロと呼ばれる地区にある、ゴロ鉱山。

ニッケルコバルト鉱山です。

精錬所も併設されています。

 

 

 

売却先の問題もあり、12月からストライキが始まり、ようやく今月落ち着いたところ。

ヴァレのその後です。

ヴァレは、赤字続きのお荷物部門を手放したかったのですが、売却先が見つからず。

撤廃話はずっと前からありました。

 

 

ここは、環境問題から地元住民とのいさかいが絶えません。

酸性排水が近くの川へ流れていると言うことからの抗議も続いています。 

加えて、土地の所有権争いも。

 

問題も多かったのです。

 

 

三井物産住友金属鉱山も生産量の目標に達することができなかったからと言う理由で撤退しています。 

 

 

 

 

ニッケルはステンレスの材料だけではありません。

リチウムイオン電池に必要なものなのです。

 

 

今後、自動車メーカーがこぞって電気自動車にシフトしていけば、車載リチウムイオンバッテリーの安定のためにニッケル争奪戦が起こる可能性が高いでしょう。

 

 

ニューカレドニアのニッケルの価格は去年1年で25%以上も上がっています。

需要も増えたことも一因ですが、生産量が去年かなり落ちたことも原因の1つですね。

 

 

 

  

そんな中、テスラは、電気自動車の車載電池の内製に乗り出すために、ニューカレドニアのニッケルを長期に調達することに決めたのです。

 

 

リチウムイオン電池の生産を拡大するためにはニッケルが必要。

今までテスラはニッケルをインドネシアから調達していました。

それをニューカレドニア に変更すると言うこと。

 

 

 

フランスからの独立のためには、ニッケル事業を国の収入の柱としないといけません。

テスラが入ってくれることにより、生産量も安定してくれることを期待したいと思います。

 

 

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空港から市内に入る手前に見える、ニッケル製錬所です。