ニューカレドニアから、こんばんは。
今朝は天気も悪く、予報通りだな。と思っていましたが。。
お昼前からだんだん雲が切れてきて、青空に。
昨夜というか深夜。
0時20分ごろ、ニューカレドニアのロイヤリティ諸島の南東約350キロ地点で地震が発生しました。
マグニチュード7.7だったそうです。
規模として大きいものです。
でもすっかり寝ていた私も気付くことはありませんでした。
普通、マグニチュード7.7と言ったら、ずいぶん揺れがあると想像するでしょう。
実際、起きて家の中を確認してみても、何も変わっていなかった。。
食器棚から飛び出したお皿が散乱しているわけでもありませんでした。
ニューカレドニアは、元々大きな大陸でした。
オーストラリア大陸からニュージーランドと一緒に分離したのが8500万年前。
そこから地殻変動により海の中へと沈んでしまうのです。
今の形になったのが、2300万年前と言われています。
沈んでしまった幻の大陸。
今ではニュージーランド、ニューカレドニアあたりだけ海面に上がっているのです。
そこから、オーストラリアのグレートバリアリーフに次ぐ、世界第2位の規模を持つ、ニューカレドニアバリアリーフが存在するわけです。
このバリアリーフが基本、ショックを吸収する、クッションのような役割になっているのです。
なので、地震があっても、感じない。
津波が来ても、大したことがない。
そして、太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界線がこの大陸の近くに存在します。
今回の地震の震源地になったところも、プレートの境界線上なのです。
黒い線はプレートの境界線です。
こちらはとても興味がある記事。
上の地図も、このホームページから。
バヌアツとニューカレドニアの間にもある境界線。
バヌアツに火山があり、地震が多いのに比べて、ニューカレドニアには火山もない。
地殻に差があるからなのです。
ニュージーランドの数年前にあった地震も、この境界線上のあたり。
そう考えると、地球の神秘を感じます。
海に一度沈んだので、他の大陸から影響を受けなかった。
ニューカレドニアの固有種が他の島に比べてとても多いのはそのせいですね。
南洋杉もその1つです。
今回の地震は日本でも大きく取り上げられました。
規模が大きいのに、被害がないということに、疑問を感じている人も多いと思います。
日本のメディアがオーバーに伝えているわけでもありません。
ただ、日本でマグネチュード7.7と言ったら。
かなり大きな被害が出るはず。
その日本の感覚でニュースを作ったのではないかと。
実際、津波はほとんど発生しませんでした。
それでも、たくさんの人たちが心配して、メッセージなどを送ってくれました。
とても嬉しかったです。
ご心配をおかけしました。
どうもありがとうございました。
大きな環礁に守られているこの島。
今回、改めてありがたい存在だなと感じました。
天国にいちばん近い島。とはよく言ったものです。